2017年04月

抗不安薬のエチゾラム(あの名薬「デパス」のジェネリックバージョン)が去年の10月から向精神薬に分類され30日分しか処方されなくなった。
1錠0.5mgを1日につき4回分処方してもらっているが、本来の抗不安薬としての効能に加え、肩こりや頭痛、軽い腰痛を抑える鎮痛剤としても効用がある万能薬でなにかと重宝しているので、30日リミットの処方は正直きつい。
他の生活習慣病薬とともに8週毎の処方であるから、次回の処方までとてもじゃないが保たない。
次回の4月半ばの処方日まであと10錠しかない。だから騙し騙し節約しながら服用しているとはいえ、当然服用の時間スパンは長くなるわけだから、その間にイライラや筋肉のこわばりを感じることが多くなる。脇下に汗が吹き出すこともままあり、かと思ったら頭の中に薄膜を張られたような症状も出て、そんな場合は何もやる気が起こらない。
困ったもんだとエチゾラム以外に処方箋なしで、つまり市販で買える抗不安や睡眠導入剤はないかとネットで調べたら「ウット」という薬が人気があるようだ。_SX425_
12錠で定価1,800円、Amazonでは送料込みで今日現在約1,300円の値づけである。
この薬の連続服用は1週間と限定されている。市販薬でも効き目は強い方だが、そのトレードオフとして副作用も結構報告されている。
私の場合、エチゾラムとの長年のつきあいで、この手の薬には免疫が出来ているからそのあたりは大丈夫だと思うのだが、安直に薬に頼ってばかりいると、やがてはアメ村あたりで売られているイリーガルのクスリ、ドラッグの世界に足を踏み入れかねないことを危惧して思案投げ首である。
もっともそんなものを入手するために要る先立つ物がないから、いらぬ心配ではあるが。
いざとなったら西成まで出張って、ユキネタといわれる安シャブでも買うか。しかし、あっこで売ってるのはポンプばっかしで炙りがないんや。当然純度がめちゃ低い。せやしよけいにタチの悪い中毒になる。ポンプはその名のとおり注射痕が残るしな。なによりあんなもんに手ェ出したら人間終いやで。
冗談はさておいて、エチゾラムの今は減薬状態でもある。転んでもタダでは起きない主義の私はこれを奇貨として、いっそエチゾラムの服用回数を大幅に減らすチャンスでもあると捉えている。
意外や意外、今、ニコレットを噛んでこれを書いているのだが、このニコレット、少なくともエチゾラム減薬から来るイライラや頭どんより状態をいくぶんか緩和してくれる。
ニコレットの主成分であるニコチンがそれを成さしめているのだから、考えれば意外でもなんでもないのだが。
煙草もこのごろ吸っていないし、身体にとってけっしてよくない向精神薬と喫煙癖の一掃に繋げていこうかと思っている。

今日より4月。どこかの大手企業の入社式があるのか、揃いも揃ってリクルートスーツの若者たちが朝の電車のロングシートに居並ぶ。
みごとに皆ほぼ同じ角度で背中を曲げて、スマホの上でせわしなく指を動かせている。
絵に描いたような没個性さ。一本の巨大な千歳飴が座席に寝そべっているかのようだ。
「個性ある人材を我が社は求めている」と、たいていの企業のトップは言う。
その言葉を本気にして個性を発揮しようものなら、周囲がよってたかって潰しにかかるのが日本のカイシャであり社会だ。
個性個性とのたまう本人が、自らの個性を殺し会社人間となりきり、常に上司の感情を忖度、周囲に対して仕事が出来る人物という印象操作にあけくれ、チョロチョロと鼠の如く巧妙に立ち回ってきたからこそトップに立てたのではないか、と嗤ってしまう。
シャープや東芝の無能経営者とその茶坊主重役どもをみているとそう思わざるを得ない。
春は3月で足踏みしていた。桜の開花が例年より遅い。
image画像は去年の4月2日のものだが、同じ桜を昨日見たら「蕾ふくらむ」の段階。
まだ裸木同然の木の下で、それでもママ友パーティだろうか、花見(というより枝見)の宴を張っていた。
シートの上をさっと盗み見ると、ワインのボトルが並び、ちゃんとガラスのグラスに注いでいる。
手製のサンドイッチやピザにローストビーフ、カナッペ、サラダボウルに山盛りの野菜などが所狭しと並べて、皆さんのおしゃべりにも花が咲く。
平安貴族の女官たちの、雅びたる花の宴のようで一幅の絵巻となりえる、というと褒めすぎだが。
缶ビール缶チューハイにカップ酒、日本酒一升瓶に紙コップ、乾き物、缶詰、スーパーのパック寿司などを猥雑に散開させ、放歌高吟高じて乱暴狼藉に至り警察官の世話となる酒嚢飯袋の下卑た連中の乱痴気騒ぎと大違いだ。
悲しいかな、花見の名所での宴はこういう手合いでほとんど占められている。だから私は花見の名所で桜を愛でようとは思わない。
酔うほどに密に咲き乱れる絢爛の桜花よりも、ローカル線の車窓でよく見かける、晴れ渡った空の下、畑の真ん中に立つ満開の一本桜に心惹かれるものがある。
そういう時、クロスシートでたまたま飲んでいた缶ビールがいっそう美味く感じられるのだ。

↑このページのトップヘ