依然暑いが、昨日今日とさほどの湿気はなく風が吹けば汗がすっと退くぐらい。
こういう猛暑ならさすがに歓迎とはいわないが、まあ耐えられる。
昨日は久しぶりに動きに動いた。神戸へ帰り際、コンビニで缶ビールか缶チューハイなどを求め、涼と開放感を得ようと思ったがぐっとこらえる。なまじビールなどを飲むと腹がふくれてしまう。家に帰れば今夜は…。IMG_20170801_191617
娘が私の誕生祝いにと用意してくれたステーキは、神戸では老舗の精肉店森谷商店の神戸牛サーロインステーキ300g様であった。「野暮を承知で訊くが、これはいくらぐらいした?いや、無理をさせたんやないかと思てな」
「そんなことを訊くもんやないの」と娘は私の愚問をぴしゃりとさえぎり、肉を焼きにかかった。
「それより、本当に300gでいいの?ちょっと多いよ、てお肉屋さんに言われたわ」と娘は笑う。
IMG_20170801_191914私の見立てはこのステーキ1枚、樋口一葉1枚と漱石文豪1〜2枚はまず間違いないとふんだ。
私は娘に「はは~恐れ入りましたでございます」とひれふしそうになった。
レアに近いミディアムに焼き上げられたステーキの味付けは少々の塩と胡椒だけで充分。
さすがに肉質柔らかく、舌と歯をベルベットで包まれたのような感じ。
サシの脂分と肉そのものの味のバランスも抜群。
数回の咀嚼だけで我が口腔内は至福の園と化し、ただ陶然するばかり。IMG_20170801_194824IMG_20170803_082114_459

「国産の肉は変にサシが入って脂っこく、柔らかすぎてどうも肉を食ってる感じがしないんよなあ」と常々賢しらにほざいていたのは、高価な国産肉がなかなか食べられないことの言い訳に過ぎなかったんだと痛感する。
なんだかんだ言ってもやはり国産ブランド肉は美味い、本当に美味い、心底美味い。
付け合わせがショボいのはご愛敬、ワインもその辺のスーパーの1000円もしないチリ産赤ワインではお肉様に対して失礼ではあったが、付け合わせはともかくチリ産の赤ワインが私には美味しく、たちまちのうちに1本開けて、後は「角」のオンザロック。
300gのステーキをあっという間に平らげ、酒量も底なしに近く、自分の健啖ぶりに「俺はまだまだやれる。若い。老け込んでたまるかい」と意気新たに昂然となした次第。
次は500gに挑戦や!、と言えば「今度は自分で買いなよ」と娘に冷や水をかけられた。