さて今日から6月。今月を送れば1年の半分が過ぎたことになる。早いものだ。
一昨日から、プロ野球交流戦が始まったわけだが、2009年のシーズン以外はすべてパ・リーグが勝ち越している。
1975年のシーズンから指名代打制(DH)を採用しているパ・リーグが有利になるのは最初から目に見えていた。
野球は1チーム選手9人のみグランドに出られるのが基本的なルールだが、DH制となると10人が出ることになる。
バットを振れば貧打か三振か、それなら何もしないでバッターボックスで立っておけ、なピッチャーが打席に入らざるを得ないセ・リーグに比べ、パ・リーグは守るのも走るのも苦手だが打つことだけは誰にも負けないという選手がもう一人加わり、ピッチャーに代わって打席に入るのだから、勝負はハナから決っているようなものだ。
交流戦や日本シリーズではパ・リーグ側主催試合ではセ・リーグもDHを使えるが、そもそもDH制がないセ・リーグにDHの存在を頭に入れたチーム編成やゲーム構築は原則的にやっておらず、どうしても不利な戦いを強いられる。
交流戦誕生から今年で18シーズン目を数えるわけだが、交流戦はパ・リーグにとってはその存在価値をアピール出来る絶好の機会であり、とりわけ巨人や阪神、最近では広島といった人気球団相手には自チームの表ローテのエースを最初からぶつけてくる。
つまり本気になってかかってくるわけだ。地上波でも中継されることがあるので、まさにチーム一丸となって挑んでくる。好球必打、いい珠がくればすかさずフルスイングで打ちぬく。
とかく細かい野球が多くなりがちなセ・リーグのゲーム運びに慣れてしまったファンの目には、パ・リーグの豪快な野球は新鮮で魅力的である、面白い、だから新たにファンを増やせた。
パ・リーグのフランチャイズ重視地元ファースト主義と交流戦のお陰でパ・リーグの人気は飛躍的に高まった。
パのチームの各本拠地での1試合あたりの観客動員数が10,000人を超えるのは当たり前となった。
これは冗談でなく、70年代のたとえば近鉄や阪急のシーズン末の消化試合の頃など、球場の客よりも、審判やボールボーイを含めたグランドに出ている側の人数の方が多かったというゲームがあったのだから。
それが今や、セ・リーグの不人気球団よりも観客動員数で上回るチームが2、3ある。
なにかと小舅根性を剥きだして「今のプロ野球はダメだ。俺や王や長嶋がいた頃の野球の方が」とボヤキだす野村克也翁は鬱陶しい限りだが、「指名打者制と予告先発だけはなんとかせい。あれがプロ野球から面白さと奪いとった」と常々言っていることには両手をあげて賛成だ。
明日のゲームの先発ピッチャーを予想し、それに合わせた相手チームの先発オーダーを組み立ててみる、という監督ゴッコの段階からゲームを楽しめたのに。
前述したが、DH制など最初からアドバンテージを与えて不均衡状態で試合をやるようなもので、これでは面白みが半減する。
パ・リーグにもホーム地元を軸として固定的なファンが増えたので、そろそろDH制をやめたらどうかと思うのだが、なんとあの読売の法皇渡邉恒夫老がこれをセ・リーグにも導入したらと言い出した。
まこといつまでも身勝手な爺様である。ガチガチの巨人ファースト主義者だから致し方がないのだが。