昨日巨人に勝って6連勝。2位広島に2ゲーム差をつけて首位固めとなった。
特に昨日のゲームは3連続完封勝ちを続けていた菅野を撃沈させた勝利であるから大きい。
先日の9点差ビハインドからの大逆転勝ちといい、今年の阪神、もしかしてもしかしてもしかして・・・
ああ、いやいや、悪夢の2008年の記憶がまだまだトラウマとして残っている。
あの年、オールスター戦直後まで2位に11ゲーム半の大差をつけていた。
7月27日時点でマジック43点灯、29日は41に減らした。この調子じゃ最速8月中に優勝やな、と周囲のアンチ虎でさえ確信しボヤいていた。
それが終わってみれば巨人の後塵を拝しての2位。
阪神の大失速と言われているが、8月の間それほど負けてもいず、それ以上に巨人が恐ろしい早さで追い上げてきたのである。
巨人の底力はやはりすごいものがあり、その強さにあらためて舌を巻いたものだった。
伊達にかつて球界の盟主を気取ってはいなかっただけはある。
7月29日は私の誕生日で、そこへもって贔屓チームの驚異的な進撃、浮かれまくって喜びに浸っていたかと思いきや、そうでもなかった。
勤めいていた会社の大阪支社が10月末をもって閉鎖と決まり、高齢の大阪支社長は退職、私は在宅での勤務となったのだが、その旨をを通告しに東京から社長が来阪したのがちょうどこの頃だった。
どうでもいいが、社長の手土産は鎌倉名物とやらの「鳩サブレ」という菓子だった。
社長が帰った後、「もうちょっと気の利いたもん持ってこいや。子供のお菓子やんけ。セッこいやっちゃ。せやから会社が左前になるんや」と、わけのわからんことを叫びながら支社長がサブレ菓子の化粧缶をバンバン叩いているうちに手のひらがずれたのか、函の角で指をしこたま打って「痛った~~」と声を上げたのを、こちらは笑い声を殺して肩を震わせていたのを鮮明に憶えている。
文句を言いながらも函を開け、「ひいふうみい…全部で18枚入りか。9枚ずつ分け分けしよや。いったいナンボすんねん、これ。インターネットで調べてみ」とオヤジは老眼鏡越しに上目使いで私を見る。
「そんなイヤらしいこと言いなはんな。もろたもんの値段調べるやて」と私は言いかけたが、ほんまに大阪の人間はこういうところが卑しいからなあと思いつつも私も興味はなくもないので調べた。
「2000円ちゅうとこですわ」と結果を告げる。「に・せ・ん・え~ん。わしら大人二人分の菓子折りがそれだけかい。ほんまにあいつはケチやで。昔からや」とまたも吠え出した。どっちもどっちやがな、と私は聞こえないようにつぶやき、フン、と鼻を鳴らしたものだ。
それはともかく、デイリースポーツが連日第一面トップでこれ以上はない大きな活字で阪神の結果を伝え、蝉はこれ以上はない喧騒さをもって家の近所の雑木林で鳴いていた。
それが「いったいこれからどうなるのか」という不安を余計にかきたててくれた。したがって、爾来蝉の声もプチトラウマとなっている。あいつらが鳴きだすと何も理由もないのに気分が滅入ってくる。それは今でも変わらない。


goods_pic
君たちになんの責任もないのに…。しつこくない甘さで美味しかった。