晴れ。弱い寒気戻る。抗花粉症薬服用の機会が多いので、たえず体がだるっぽい。
このブログの文章はテキスト打ち専用機であるキングジムの「pomera」を使って作成している。
カバーを開ければ即電源が入り、2秒ですぐに文章を入力できる。ディスプレイもモノクロだから電池の持ちがいい。
IMG_20170307_073720eneloopの単3×2本で、毎日1~2時間使用しても3週間は保っている。
ネットに接続できないから、ひたすらテキスト打ちに集中できる。それしか出来ない仕様になっているからプロの物書きにも愛用者が多い。
ピース又吉と芥川賞を同時受賞した羽田圭介も、このpomeraで原稿を執筆しているらしい。
向こうは4年ほどの使用歴、こちらは5年である。やーいやーい勝った勝った。向こうは芥川賞を穫った。こちらはこうして一銭にもならぬ、そして読者のことなど少しも想定していない勝手気ままな駄文を書き散らし、数え切れないほどいる有象無象の無名ブロガーの沼の中で蠢く。
布団の上で倦怠を沼の河馬の如くもてあまし、枕に顎をのせて腕を伸ばして枕元のpomeraのキーを叩いてここまで書いた。
そういえば羽田同様、今はタレント活動に忙しい西村賢太も布団に寝そべり小説の下書きをノートに書きつけていくという。ノートといっても向こうはコクヨのキャンパスノートだ、今どき手書きだアナログだ、やーいやーい勝った勝った。向こうも芥川賞を穫った。こちらはこうして…もういい。
今、音なしの屁をひった。布団の下部から温泉地のような硫黄臭が仄たち鼻腔を穿つ。屁をはじめ排泄物全般の自分から発した匂いはクサい中に愛着がある。顔をしかめつつ、しかしいつまでも嗅いでいたいものである。他人の、いや家族のものでさえ、それは許しがたい。タバコの煙もそうだけど。
タバコと書いた瞬間、今のところまだやめられぬそれが無性に喫いたくなってきた。家の中で喫うのは断固御法度。妻と娘が我が家では法律である。
舌打ちしながら、やれやれと独り言ちてのそのそと布団から抜け出し、よっこらしょと立ち上がり、ベランダに行く。「う。寒い」。
冬の殿軍が風を吹かせて最後の抵抗を試みつ撤退していくのだろう。煙草さえ止めれば寒風にさらされ紫煙を散らすという酔狂もなかろうに。
駅前に今では珍しいタバコだけを商う店があるのだが、店の看板にその名もずばり「莨専門店」と表記している。数多くの種類のタバコを扱う傍ら葉巻やパイプタバコも揃えており、タバコ通では有名な店らしい。
「煙の草と書いて『タバコ』やない、草の良いものが『たばこ』なんや」の信念を「莨」の一字に込めているのだろう、とは私の勝手な推測だが。
体が冷えてきたので倉皇としてベランダから退去、すぐに布団の中にもぐる。自分のぬくもりの中で先程の屁の香がかすかだがしつこく残っている。愛しや。畢竟、人間一番落ち着くシャングリラは自分の布団の中であろう。眠たくなったので寝る。