払暁時、強風吹き荒れる。春の嵐というべきか。嵐のあとは晴曇繰り返すもののわりと穏やかな一日となった。
世間は今日より、月に一度のプレミアムフライデーの初日とか。金曜の午後3時で仕事を終え土日連休を休ませてその分、消費活動に費やさせ大企業の高給取りが多い正規雇用社員の財布からお金を吐き出させるのが目的である。
この国のバカな政府は相変わらず世間の実状がわかっていない愚策を弄してくる。こんなことをやられると大企業の下請け企業や出入りの業者といった中小企業、大企業に派遣されている非正規雇用労働者の負担ばかり増える。
飲食店などのサービス業は、昨今ただでさえ人手不足の折である。このうえ余暇時間が増えて客が増えても対処出来ない。いきおい少人数でこなさなければならず、結果長時間低賃金のは果て過労死という悲惨な事態が増えるのは必定。
大企業に派遣されている非正規雇用社員の給与は時間給計算が基本である。派遣先の労働時間が減ればそれだけ収入も減る。正規非正規の収入格差はますます広がる。
大企業の社員だけがウハウハで、日本の勤労者の多数を占める、経営者も含めた中小企業、商店など社員、従業員が泣きをみるだけの制度など早晩引っ込めろといいたい。
労基法完全違反のそれこそ奴隷労働と等しい仕事を社員に強いて報酬を出さないブラック企業の摘発、その経営者の処罰に関しては国には秋霜烈日の姿勢でもって大いに介入してもらいたいが、労働者余暇の時間設定まで、民間に対していちいちごちゃごちゃぬかすな。
JR西日本が「走るホテル」をコンセプトに編成した豪華寝台特急「トワイライト瑞風」の運行が6月より始まるらしい。image
臨海部に沿うルートで近畿中国地方をほぼ一周する旅行代金は1泊2日のロイヤルツインで1人27万円から。最高額のスイートは2泊3日で1人120万円で1車両全部を1室のみあてるという、なんだか無駄に豪華な気がしないでもない。列車旅の概念を鉄道会社のくせに履き違えているとも言えなくともない。
こんな高い列車に誰が乗るんだと首を傾げていたら、なんと半年先まで全車両予約完売しているのだと。
私ならいくら金を目の前に積まれてもこんな悪趣味なものには乗りたくはない。
次々に廃止してきた従前からのブルートレインを需要に応じて臨時で走らせばいい。「瑞風」のような贅を尽くした豪奢な車両自体に価値があるとするのなら、もはや「鉄路の旅」とはいえない。
ゴージャスにゴテゴテと飾り立てるのは何も鉄道でやらずとも大型観光バスやトレーラーを改造して高速道路でも走らせられる。
「瑞風」の客車の塗色は深めの鶯色で、北朝鮮の金正日がロシアへ行くのに利用し、その豪華さと車両に特別装甲を施し戦車搭載までした長編成の列車が世界中の話題になったがあの列車の色に近い。
金正日列車は厳重すぎる沿線警護と他の列車のすべてを停めて最優先で動かしたものだから、それまでの苛政により度重なった人民の怨嗟を増やしただけに過ぎなかった。
その点、同じ塗色であっても件のJR西日本の超豪華列車、金余り酔狂者ご愛顧阿房列車は停車する西日本の名所各地で万札びらをばらまいて少しは地元を潤せて還って来てくれることだろう。お土産は紅葉饅頭一箱だけというのは許せんけんの。