晴れ時々曇り。寒気、予報が伝えるほどはなし。
昨夜半より結構呑んだが、さほど残らず。
しかし倦怠感があり食欲もなく、朝におじや夕方にきしめんに花かつおを振りかけて食したのみ。
隣の駅で下りて銀行で所用をすませ、図書館で別の区の図書館で借りた「グーグル秘録」と乙川優三郎の短編集「太陽は気を失う」を返却すると同時に「北朝鮮国家安全保衛部」を借りる。
不可解極まりないあの国の秘密警察の実態を、かつてそこに勤務しながら脱北した人物が暴露した本。2003年の刊行なので、内容の大方は秘密警察本好きの私には既知で、おさらいのつもりで読んでいる。そんなことおさらいしたって、興味のない者からすれば「だから何」な無駄な知識を自己満足的に充足させるだけだが。
読書に実利を求めても仕方がないと考えている、実用本や自己啓発本とは全く無縁の場所にいる私にとってはこれはこれで愉しいひとときなのである。
連日、マレーシアでの金正男の暗殺事件について報じられているが、あの国に世界共通の常識や原則など露ほども求めてはいけない。
在マレーシアの北朝鮮大使館職員の言い条はあまりにも荒唐無稽すぎて論ずるに値しないが、彼らとて国家安全保衛部の厳重な監視下に置かれているわけで、自分たちの独自の見解を述べてはならない。
そんなことをすれば自分も含めた家族、親族、親しくつきあっていた人物まで芋蔓式に逮捕され、尋問と拷問を繰り返されたあげく北朝鮮国内の政治犯収容所送りとなり、最後は筆にするのも憚るやり方で殺されてしまう。
大使館職員の言うことは金正恩が言っていると思って全く差し支えがない。
あのエリンギカットのデブが死なない限り、あの国は絶対に変わりようがない。
中国もさっさとあの厄介なデブを抹殺したくてウズウズしているのが本音だ。
北朝鮮の住民統制監視システムが、今でこそやや綻びが出かけているが、それでも今なお国家安全保衛部の下、緻密に稼働しているのは事実。刺客を送り込む手段がないに等しい。
「いや、どんな不可能でもやってのける人物がたった一人いる…」
習近平は執務室でひとり含み笑いをした。そしてデスクの電話を取ると人民解放軍総参謀部第二部のトップを呼びだした。
「張同志、今からアメリカのアトランタ刑務所に収監されているマーカス・モンゴメリーに手紙を書いてくれ」
「そうすると総書記同志…」
「ああ、いよいよあの男に依頼する時が来た。我々中南海を怒らせるとどういう結果になるか、あのバカ息子に身をもって知ってもらう」
「かしこまりました」
と、世界一のスナイパーにしてテロリストのあの男に頼るしか方法はない。
image