晴れ。冬型の気圧配置に戻ったというが、寒気それほどなし。朝の海のきらめきが広くなっている。
ミッフィーを世に創り出した絵本作家が亡くなった。うちの娘も、あのどんなシチュエーションでも絶対に正面を見ているという、単純な線で描かれたうさぎの絵本のお世話になった。
miffr登場人物(うさぎ?)は皆原色の服をまとい、大人にすれば他愛ないストーリーの背景となる空や木、花なども原色で塗りつぶされている。原色は子供にわかりやすい。娘はこの絵本のおかげで、赤、白、黒、青、緑、青、茶、黄の、基本中の基本といえる8色を覚えた。
たしかミッフィーの絵本は4、5冊あったか。最初のうちは娘にせがまれ読まされた。1年経つと娘が自ずからたどたどしい舌足らずな口調で読んでいる。
あれ?そんなこと書いてたか、それよりひらがなが読めるようになったのはいいが全然間違っとるではないかと思い、読んでいる彼女の背後からのぞき込んだら、まったく別の話を子供が勝手に創りあげていたのである。
それもまるで話の前後がつながっていなく、本には出てこない動物まで登場させている。どうやら思いついたことをそのまま口に出しているだけなのだ。
注意しようとしたが、待てよ子供は子供なりの世界を構築して遊んでいるのだから放っておけと思った。
ミッフィーはきわめてシンプルな絵柄である。なんだこんなもの俺でも描けるぞと不遜にも大人が思った瞬間、大人ですら絵本作家の思惑にはまってしまっているのだという気もする。
「そう。ミッフィーは誰にでも描けます。おとなの人もたまには初めてクレヨンを手にして絵を描いた幼い頃に戻ってください」という作家の願いが聴こえてくるような。
ここまで書いて、失礼ながらこの作家の名前がいまだに思い出せないのだ。ミッフィーだけが先行してしまっている。
作家名など調べたらわかるのだがあえて措こう。自分が生み出しキャラクタが自分の手から完全に離れて世界中から愛されていることこそ作家冥利につきるというもの。