昨日は、気まぐれのように小雨をもたらす曇天が終日続いたが、今日は早朝からよく晴れているが、トレードオフとして寒気また戻る。
どうにも煙草がやめられない。食後の一服が一番旨いという人が多いが、私は目覚めの一服が好きだ。
時間的にはほぼ12時間ぶりの煙草は、寝起きの朝靄けむる脳内を晴れやかにしてくれる。
まずは、パッケージをトントンと叩いて1本の煙草を抜き取り、ゆっくりとした仕草で火を点ける。しみじみと深く吸い込んでニコチンとタールが肺全体に行き渡っていくことが自覚出来る快感といったらない。酒でいう五臓六腑にしみわたる、あの快感に似たものがある。これは最初の快感。
充分に肺に煙草を味わせた後、空に向かってゆっくりと煙を吐き出す。ちょうどその時、軽いめまいに似たものを覚えながら全身末端部に脱力感と倦怠感が走っていく。これが後の快感。
いずれ近々止めるのだから、煙草は銘柄にこだわらずなるべく安いものを選んでいる。「エコー」と「わかば」と喫ってみたのだが、後者は前者より10円高く、しかも前者に比べて味が雑で辛いし、と280円と290円の煙草の味比べをしても詮無い話だが。image
それはともかく、先述の快感が脳の海馬にプールされている限りいつまで経っても煙草は止められない。高校3年の夏、背伸びしてイキがってこんなものに手を出した私が馬鹿だった。
遙か昔の悪癖がその後30年続き、次にせっかく14年に亘る禁煙期があったというのに、3年前に酒席でなにげに喫った1本の美味さが、海馬奥深く潜んでいたデビルを目覚めさせてしまったのである。
またまたニコレットを発注しようか、それとも薬局で見かけた水蒸気式の電子タバコを試してみようか、思案投げ首の最中である。